夢の話(前編)

今年の夏は46年の人生の中で
最も衝撃的な夏となった。


地元にいる友人、ヨシヒコの呼びかけで
地方に散り散りになった友人達と
一緒に地元で会おうということになったのだ。


それぞれ個別では会ってはいるが
地元で集まるのは何年ぶりだろう。


関東組である僕(タカ)とオサムとケンイチは
時間を会わせて一緒の飛行機で帰ることになった。


飛行機の席はバラバラだったので
フライト中の約1時間半は思い思いに過ごした。

到着してからは電車で1本。

車内では今まで話せなかった分、会話を楽しんだ。


と言っても「どっちのCAが好みだった?」
とか「あの脚はめっちゃ好み」
というふうに中学生並みの会話である。


地元の駅に着くと既にヨシヒコが待ち構えていた。

「お疲れ〜、ちょっと市内観光でもしながら
いつものうどん屋にでも行こうや。」


新しく出来た道路
新しく出来た店
反対に無くなった店など説明しながら
残念そうな顔をして
「あそこの店は商売っ気がなかったからなぁ」と


そうなんだ、そのお店に限らず
この街の商店の人たちはみんな商売っ気が無いんだ。


自分自身、商売を初めて痛烈に感じたことでもある。



なじみのうどん屋に着き
それぞれ思い入れのあるうどんを注文。

「かしわ飯も頼もう」は全員一致。

懐かしい味を堪能し、
お腹も満たされたところで再び車に乗り込んだ。


「もうこのまままっすぐ行っていいかな?」

ヨシヒコの言葉に3人はうなずいて出発。

僕らの生まれ育ったところは
ここから更に山間の方にある。


見渡すかぎり田んぼと畑と山。

ところどころに民家があるが
視界に入るのは両手で余るほど。


「それぞれ実家に荷物置いたら
またここに来てくんない?」

なにか思わせぶりなヨシヒコの言葉だったが
探りを入れること無く了承した。


実家にいても
特に何もすることがないのはわかっていたからだ。

「じゃぁ1時間後くらいに」

ケンイチとオサムはヨシヒコに実家まで送ってもらい
僕は近いし逆方向なので歩いて帰ることに。


相変わらず玄関の鍵はかかっていない。

つくづく平和な町だ。

「ただいま」


どうやら親父は昼寝らしい。

冷蔵庫から勝手にビールを取り出し
ほっと一息をつく。


高校を卒業するまでここにいたとはいえ、
僕が20歳の頃に建て直したので想い出も何も無い家。

当然、僕の部屋もない。

かろうじて親と兄がいるだけだ。


ビールを飲み干し少し早いかと思ったが
ヨシヒコの家に行くことに。

「ちょっと早かったかな?」

「いいよいいよ1本飲んどく?」


缶ビールを出してもらいふたりで先に乾杯


「どうすんの?これからみんなで飲みに行くの?」

「うん、それも良いけど
みんなに見てもらっておきたいものがあるんだ」


この後飲みにいこうの雰囲気ではなかったのはわかってた。

ましてやまだ午後4時。
お店もどこもやってない時間だ。

「見てもらいたいものって?」

「みんなが来てからと思ったけど
先にタカに見せとこうかな」


ちょっと真剣になった顔は
僕に自慢しようとしているものではなさそうだ。


家の裏手に連れて行かれ、
コンテナ式の物置を指差し

「この中なんだけど・・・」


一番奥にある大きな段ボールには
何重にもゴミ出し用のビニール袋が被されていた。


ヨシヒコがそのビニール袋を取った瞬間、
僕は自分の目を疑った。


「おい!なんだよこれ!!!」


続く・・・






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投稿日: 木曜日, 8月 7th, 2014@ 7:49 PM
カテゴリー: ブログ.




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