夢の話(後編)

前回までのあらすじ

数年ぶりに地元で友人達と会うことになったタカ達。

地元にすむヨシヒコが僕らに何か
見ておいてもらいたいものがあると言う。

早めにヨシヒコの家に着いたタカは
みんなより先にそれを見せられることになる。


「この中なんだけど・・・」

「おい!なんだよこれ!!!」


衝撃のあまり自分の目を疑ったが
そこにはボコボコに殴られたような人が
段ボールの中に体育座りのような格好で入ってる。


「こ、これって・・し、死んでるよね?」

恐る恐る聞いてみたら

「ついカッとなってやり過ぎちゃった。へへっ」


「へへっ」じゃねぇよ!

詳しく聞いてみると、
前日飲みに行ったときに絡んで来られたそうだ。

前々から気に入らなかったらしく、
なるべく関わらないようにはしてたらしいのだが、
昨日は酔って絡んで来たので
我慢出来ずにやってしまったらしい。


「タカもこいつのこと嫌いじゃなかったっけ?」


え?俺の知ってる人?

さっきはあまりの衝撃に凝視出来なかったが
改めて見ると確かに見覚えがある。


「あ!」

「ね?」


中学の頃こいつに一度いじめられたことがある。

そのときは僕の兄に殴られて
それ以降いじめられなくなったのだが、
学校でも同級生からも後輩からも嫌われてたやつである。


「これをどうしようかと思ってさ・・・」


そうだ、今はそれを考えなくては。

常識的に考えれば「自首しろ」と言うべきだろう。

しかしヨシヒコにも家族がある。

奥さんは離婚してしまえば赤の他人だが、
子供達はそういうわけにもいかない。

自分の父親が殺人犯という十字架を一生背負うことになる。


いったん家の中に戻り冷静になろう。

そう思ったら先程別れた
ケンイチとオサムがやって来た。

後ろにも3人の男達。

関西組のサトルとケンとタケヤだ。


「ちょうどそこで一緒になってさ」

ケンイチがそう言うと「久しぶり〜」と関西組。

続けてケンイチが
「ヨシヒコ、なに?見せたいものって」

浮かない顔の僕を見て
「もしかしてあれ?
タカの昔の女かなんか?
実はこの子のお父さんはあなたよ」とか。


バカかお前は!
すぐにそのヘラヘラした顔が凍りつくことになるぞ。


いや、ちょっと待て。
これを見てしまったら自首させないかぎり
俺たちみんな共犯になるんじゃないか?

てか俺はもう共犯じゃん!


「見ない方が良い!」


怒鳴り声に近い声で思わず言った。


「でもさ、ふたりじゃ無理だよ」

ヨシヒコが言った。
そもそも自首するつもりはないらしい。


「わかった、
みんな見る覚悟があるやつは見れば良いよ。
でも見た後でも見なかったことにしたいやつは
もう帰った方が良い。」


僕を置いてみんなは再び物置の方へ。

「げ!なんだよこれ!」
「うわ!マジ?」

思った通りのリアクション。
そりゃそうだ、誰が見てもそうなるだろう。


ヨシヒコは僕に説明した時と同じように
みんなにも説明してた。

「ドッキリじゃないよね?」

そう聞いて来たのは
某最大手家電メーカーに勤めるサトルだ。

確かにこれがヨシヒコじゃなくサトルなら
これくらいのことはやりそうだ。

しかも自ら死体役にでもなりそう。

「やっぱ自首した方がいいよ」

そういってるのはオサム。
真面目な彼らしい意見だし至極もっとも。


だがこれは理屈じゃなく感情。

もしバレずにすむのなら・・・
彼の家族のことを考えると・・・


「とにかくずっとここに置いとくわけにはいかないでしょ。
夏だし腐るのも早いよ。」

こう言ったのは某大学准教授のタケヤ。
ラサールから東大に行った僕らの仲間で飛び抜けて秀才。


「そうだ、タケヤ。
お前頭良いからバレない方法考えてよ。」

「とりあえず海に沈めるか山に埋めるか。
海だとしたら船が必要。
だけどこの中に船を持ってるやつはいない。
そうなると誰かに船を出してもらわなければならない。
知らない人を使うとバレる可能性が高くなる。
よって今の最善策は山だね。」


なるほど、先生らしくきちんと理論立てた答えだ。


「今日はみんなで飲みに行くことになってんだろ?
じゃぁ今夜は遅くなっても構わないよね?
もうやるなら今夜しかないよ。」

ケンがみんなに聞いて来た。

夜の街での行動力はダントツだが
ここでもやはりダントツだ。


「でもさぁ、みんなでやると目立たない?
てかその時間のアリバイも必要だよね?」

さすがオサム、慎重な彼ならではの意見。


「ここにいる7人全員でやる必要は無いでしょ。
そう切り出したのはケンイチ。

「実行に移すのはふたり。
ヨシヒコとタカがいい。
残り5人はカラオケボックスに行く。
で、ふたりのスマホは俺らが預かる。
で、カラオケで歌ってる誰かの写真を
ふたりのスマホで撮ってSNSにUPするんだ。」

なるほど、いつもそうやって
浮気のアリバイを作ってるんだな。

「完璧っしょ」

にやりと笑った口元のスキッ歯が憎いぜこのやろう。


いや、ちょと待て。
なんで俺が実行に移す係だよ!

「力も必要だしここは俺より
オサムの方がいいんじゃない?」

「いや、オサムは気が弱いからダメだ。」


なんか納得いかないけど
ここで言い争いをしても時間の無駄だ。


「それとやっぱり実行したふたりが
途中で入れ替わった方が良いよ。」

ケンが続けた。

「所詮俺らは今日来たばかりだし
殺人のアリバイは既にある。
でもヨシヒコはそうじゃない。
なるべく俺らと一緒にいたという
証拠があった方が良いと思うんだけど。」


なるほど、とみんなうなずく。



「よし、終わったらメール送るから
どこかで入れ替わろう。
変装用に帽子と眼鏡も用意しといた方が良いな。」


「そうか、入れ替わるとしたら
ヘアスタイルは印象に残りやすいかも。
特にヨシヒコのヘアスタイルはね。」

もしゃもしゃの頭をかきながら
茶目っ気たっぷりに舌を出すヨシヒコ。

照れてんじゃねぇよ!


計画は決まった。

後は実行に移すのみ。


それぞれ準備に一旦解散。

僕はヨシヒコと一緒に残り
遺体を運べるように車の中を整理し始めた。


と、その時である。


「あら〜、タカくん帰って来てたの?」


聞き覚えのある声。

振り返るとそこには
実家の向かいにすむおばさんがいた。

「ご無沙汰してます〜
おばさん変わんないっすねぇ。」


なにかを悟ったのかおばさんの表情が変わった。

慌てて
「トシくんとカズくんは元気にしてますかぁ?」


トシくんとカズくんは
僕らのひとつ上とひとつ下の兄弟。

幼い頃はよく遊んだものだ。


「ねえ、なんか悪いこと企んでるでしょ。」

刑事かよ!なんでわかった。

「おばさんこういう勘ははたらくのよ。
特に小さい頃から知ってるタカくんのことは。」


もうダメだ、なにも言葉が出て来ない。
これが本当の警察なら適当に嘘がつけるんだろうけど
このおばさんの前ではなにも出て来ない。

万事休す!!!




と、ここで目が覚め夢の話は終わり。


随分長い夢でここまで覚えてる夢も滅多に無いです。

途中とぎれとぎれのところがあったのですが、
そこは適当に作ってつなぎ合わせました。

でも目覚めた時は心臓もバクバク。

とても疲れる夢でした。(-。-;)


さて、ここまで読むとこの後の結末が気になるところ。


次回、完全創作の「夢の続き」に続く!


かもしれない。(˃᷄ꇴ˂᷅ ૂ๑)


ということで、また明日!(^-^)ノ~~







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投稿日: 金曜日, 8月 8th, 2014@ 8:35 PM
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